スーパーラピットの成木茶園への施用法


これは、初めてスーパーラピットを茶園にお使いいただく農家の皆様の為に作成したものです。スーパーラピットを最初に施用する時期によって、作業内容が異なりますが、ここでは、茶樹の老齢化による樹勢低下や樹高の高化による摘栽の不便などで、翌年一茶摘栽御に中切り更新を予定している方が、秋から施用を始める事として指導していきます。

@ 初めての施用 (秋肥後) スーパーラピットは通常、1反歩(10a)当たり3gを、200倍に希釈して、600gを茶園の畝間に散布します。先ず、秋肥を撒いてから、その上に充分散布します。茶園によっては、長年に渡って稲ワラを敷いてきた為に、稲ワラが分解せずに厚い層になってしまい、有害ガスが発生している場合も見受けられます。この様な園では、散布前にカルチをかけて中耕しておくと効果が倍増します。スーパーラピットは、有毒ガスや有機物を急速に分解する為、稲ワラも良質の堆肥に変わりますし、秋肥の効果も大幅にアップします。
A 初期の二度打 (一週間後)
  スーパーラッピトは、植物の根を健全に生育させる働きもありますが、一度散布しただけでは、その大部分が有機物や有毒ガスを分解し、土壌条件を改善する為に消費されてしまいます。翌年の中切り更新を成功させるには、ここで間をおかずにもう一度散布して根を活性化させ、茶樹の生育を旺盛にしておかなければなりません。一週間から10日後位に行って下さい。
 
B 春肥施用後 (2/下〜3/上) 春肥施用後にスーパーラピットを散布します。秋から春にかけて健全に生育してきた根を、肥料散布による根焼けから守ると同時に、一茶の早期生育を促進させるために、施肥後速やかに散布して下さい。この頃になり、茶園の畝間を掘り返してみると、茶草や稲ワラ等は完全に堆肥化し、その下に真っ白な透明感のある細根がびっしりとかなり深部まで生えているのがわかります。
C 中切り更新 (一茶摘栽直後) 一番茶摘栽後、出来るだけ早く(最低でも一週間以内)中切り更新を行って下さい。どうしても一週間以内に出来ない場合には、とりあえず一時的に深刈り剪定をして新芽の動きを止めておき、時間の余裕が出来しだい、中刈り更新を行って下さい。更新の位置の目安は、分枝の切り口の直径が1〜1.5cm位のところで、地上高約40〜45cmとなります。茶園により、適正な更新位置は微妙に異なりますので、当店の指導を必ず受けるようにして下さい。尚、中切り更新は切り払う葉や枝が多いので、一度に切ろうとせず、3〜5回に分けて切り落とします。まず、片方の側を斜めに刈落とし、次に反対側を刈り取って、畝間の落ちた葉や枝は、茶樹の中に押し込んでから頂上部を刈り取ります。この作業を繰り返して、目標の更新位置まで切り落とします。
D 中切後の施用 中切り更新後、茶樹の頭の上からスーパーラピットを散布します。切り払った茶葉や枝にも充分に散布して、堆肥化を促進させます。茶樹の頭の上からスーパーラピットを散布することで、枝に付いたカイガラムシ等の害虫や膏薬病の病斑等も無くなって、新芽の吹きも早くなります。
 
中切り後の肥料 中切り更新後は、茶樹は旺盛に伸長しますので、オールマイティ(12-8-12)を毎月2袋/10aずつ施用します。時間の余裕の無い方は、コーティング肥料 エスコート(12-12-12)を、中刈り後に6袋/10a施用しても良いでしょう。
E 第一回仮整枝(中切り後60日前後)  中切り更新後60日程の時期に、それまでに伸びた枝葉                         の仮整枝を行います。この時期には、日差しも強くなってきていますので、日焼けを防ぐために、第一回目の整枝の10日程前に実施します。この仮整枝の位置は、中切り位置より8cm程度上で行ないます。
F 第一回整枝 (中切り後70日前後) 仮整枝後10日前後(中刈り更新後70日)に第一回目の整枝を行ないます。整枝の位置は、中切り位置より5cm程度上となります。茶樹の生育が順調ならば、2葉半くらいの葉層が確保できます。この頃には、陽気も暑くなってきますので、輪斑病の予防のために、殺菌剤の散布を速やかに行なって下さい。
G 第二回仮整枝 (整枝後60日前後) 整枝後60日程たったら、再び伸びた枝葉の仮整枝を行ないます。その前後に秋肥を施用し、その上からスーパーラピットを散布して下さい。この時の仮整枝は、第一回整枝の位置より8cm程度上で行ないます。
 
H 本整枝 (整枝後70日前後) 第二回仮整枝後10日前後(第一回整枝後70日)に本整枝を行ないます。整枝の位置は、第一回整枝位置より5cm程度上で行ないます。これで中切りの位置から本整枝の位置まで15〜20cmが葉層となり、本整枝の位置が来年の一番茶の吹く場所となります。一番茶の芽吹く枝を母枝と言い、切り口の直径が約2mmが理想です。
 
I 化粧ならし (10/下〜11/上) 10月下旬から11月上旬にかけて、遅れ芽や風等で起きた葉芽のみを化粧ならしします。この時、決して本整枝の位置より深くならないように注意して下さい。